医療や介護の現場では業務従事者の感染リスクがしばしば問題として取り上げられています。感染病を患っている患者と密に接触する機会が多い看護師は確かに病気をもらってしまうリスクが高く、看護師として働く上でも悩みの種となっているのは確かです。感染リスクを懸念している看護師が職場選びをするときには候補として挙げられるところがいくつかありますが、トラベルクリニックを有力候補として考えてみると良いでしょう。トラベルクリニックはこれから海外に旅行や出張、留学などで渡航する人のための予防医療を施す場所です。渡航先で流行している感染症の予防のためにワクチンを接種したり、渡航の際にリスクになるような持病を持っていないかを検査したりするのが一般的です。基本的には健常者に対して予防医療を提供することになっていて、感染性があるような病気の人が訪れることはほとんどありません。予防接種をするときには発熱していないことが条件になっているのが普通なので風邪を引いている人が訪れることもかなり少ないのが特徴です。他にも例えば整形外科のように感染症の治療に来る患者がいない診療科もありますが、風邪くらいは引いている人もいるでしょう。リハビリで手取り足取りしているうちに感染してしまうリスクがないわけではありません。健康な人ばかり訪れる現場で働けるのはトラベルクリニックのメリットなので、感染リスクを気にするならまずは検討してみましょう。